昔話 その6
他に優先すべきことがあり、時間があいてしまいましたすいません。
とうわけで久方ぶりの続きです。
さて、「DEEP/ZERO」が売れたあと、選択肢によって展開が変わるAVG的要素を取り入れた調教SLGである「犠妹」というゲームを出しました。
「DEEP/ZERO」の勢いもあり販売は好調……だったんですが、製品版にソフ倫の基準を満たさないモザイクのやや薄いCGが混入していたのが発覚してしまいます。
もちろんわざとやったのではなく、ミスです。
たぶん、デバッグ中に差し戻ってしまったんじゃないかと思いますが、記憶に残ってないw
別にモザイクがはずれていたわけでなし、このくらいと思ってしまうのですが、まあダメなものはダメってわけで、「犠妹」はあえなく商品回収の上、販売停止となってしまいました。
で、こういう事態になると、ソフ倫からは実質活動休止処分を意味する審査受付停止処分を受けます。
ただまあ初犯でありいろいろ忖度も働いたようで、審査停止はわずかな期間で済みました。
その期間が明ければ再審査を受けてソフトを再版……という流れになるんですが、リピートが回る旬の時期は過ぎてしまったので、普通に出しても本数は期待できません。
そんなわけで急遽「犠母」という小規模な派生作品を突貫の勢いで制作し、「犠母妹」などというセット商品を販売しました。
これがまたけっこう売れまして、回収騒動はSelenにとっておいしい結果をもたらしました。
転んでもただでは起きないというか、やることなすこと結果的にうまくいくという非常に勢いのある時代でしたね。
そういや「犠妹」か「犠母妹」かどっちか忘れてしまったんですが、メーカー通販で珍妙な出来事があったのを思い出しました。
たしか、メーカー通販特典でポスターを同梱して送ることになってたんだと思いますが、なにかのトラブルで発送直前に縦長の発送用ダンボールを確保できなくなってしまったんです。
しかし、ポスターを折って発送したら絶対にクレームがはいるので、なんとか丸めたポスターを傷つけることなく発送できるダンボールを探した結果……
いきついたのは、21インチくらいのブラウン管テレビを発送できるような正六面体の巨大ダンボールw
ユーザーさんも届いたダンボールの大きさにさぞかしびっくりされたでしょうね……
つづく。