作成者別アーカイブ: 矢獲

昔話 その4

ついに『DEEP』が発売されました!
当時在住していた札幌で一番のエロゲ売り場を誇っていたのはヨドバシカメラだったので、まずはそこへ偵察に。
発売日当日ですからずずんと平積みされた『DEEP』を目にしたときは、やはりじーんときました。自分が手がけたゲームがはじめて商業ルートに乗ったのですから当然です。
そのあと、お客さんが商品を手にとってレジまで向かったときも感動しましたね。本当にうれしかったです。

ただ、当時は2chすらなく、ユーザーさんの感想はアンケートはがきがほぼすべてという状況(ネットではユーザーさんが個別に開いたHPに感想があがったりする程度)。
結局、どれほどの評判を得たかと判断するのは売上本数でした。
DEEPの売上本数は1万半ばあたりだったと記憶しております(廉価版やらなんやらのバージョンを除く)。
十分ヒット作と呼べる数が出たんですけど、あたると2万、3万なんて本数が簡単に出る時代だったので、関係者の雰囲気的にはあと一歩感がありましたね。

その半年後に『連鎖』というAVG作品をリリースして、親ブランドを持つ子ブランドとしてのSelenは活動を終えることになります。

昔話 その3

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

で、続きです。

そんなわけで『DEEP』のシナリオを執筆することになったわけですが、当時は普通に本業がありました。
ただ、とてもストレスのある状況下で勤めておりましたので、酒の量がどーんと増えており、最後は急性膵炎で入院するという事態になりました。
それを機に、仕事を辞めてフリーになり、専業シナリオライターになったのです!

後先考えないのは、今も昔も一緒ですね……

そんな状況で、入院した病院にノーパソを持ちこんだりしながらシナリオを書いたおかげもあってか、わりと早く『DEEP』シナリオは書き上がりました。
ただ、そのあといつ『DEEP』を発売するのかの情報がなかなか出てこない。
それでもようやく夏の日に発売日が決まってそれを楽しみにしておりましたが、その発売日が迫る中、なかなかマスターアップの連絡がこない。
大丈夫ですかとメールすると、デバッグ手伝ってほしいとの連絡が……。

はい、北海道から東京へデバッグしにいきました。

自分が行ったときは、もう締め切り数日前という状態だったんですが、まだCGすら表示が間違っているレベル!

あああ、絶対間に合わない!

と、思ったんですが、そこは火事場のばか力。ものすごい勢いで完成度が増していきました。デバッグプレイしててもゲームとして面白く感じるレベルになっていきます。
ともにデバッグしていたブランドの元締めをしていた会社の社員さんも面白い面白いと口々に言ってくれました。
そして、最終的に1日マスターアップの期限を延ばせることになって、なんとか完成したと記憶しております(記憶が曖昧)。

そういう経緯があり、自分はただの外注から一歩進んでSelenの中核スタッフになっていくのでした。

まだまだ続くよ!

昔話 その2

その1からの、続きです。

私はノストラダムスの終末が迫るインターネットの黎明期、『チェーンライド』というエロ小説をネットで発表しました。
当時は競争率も大変低い時代でしたので人気になり、やがて複数のエロゲメーカー様からシナリオを書いてみませんかというオファーをいただくようになりました。
ほとんどはAVGでしかも企画が決まっていてそのシナリオを執筆してほしいという依頼の中、ひとつだけ調教SLGの企画から参加させていただける依頼がありました。

これはもうやるしかないみたいな勢いで依頼を受けたのですが、そこが元々作っていた作品は自分がプレイしたことのない『SEEK』ライクな調教SLGゲームでした。
そこのゲームをプレイするとともに、ついに『SEEK』および『SEEK2』もプレイしました。
それぞれたいへん面白かったんですが、調教が進んだコマンドでは奴隷堕ちしている状況なのに、そうじゃないコマンドでは罵りながら抵抗する。

その違和感をどうしても解消したい!

その結果、出たアイディアが二次元マトリクスでした。
自分が最初に提案したのは、5×5の正方形マトリクス。
しかし、当時のゲームとしては分量が多すぎる。我に返ってそれだけのテキストを執筆できるかと思ったらとても無理という結論。

結局、初代DEEPのマトリクスは逆三角形型に落ち着きました。
右下好きの方には物足りなかったでしょうが、その形はゲーム的にバランス良く構築できたんですよね。

というわけで、続きは次回!

昔話 その1

基本は引退方向の卒業記念作品を作っている感じなので、回顧録がてら昔を思い出しつつ当時の出来事などを、開発状況を報告する合間に語っていこうかと思います。
ただ、かなり昔の話なので記憶違いを起こしていることもあると思いますが、そこはご容赦願いたく存じます。


で、初回は、私と調教SLGとの出会いです。


私が調教SLGをはじめてプレイしたのは、D.O.様制作の『虜』でした。
それより前に元祖的な地位にある『SEEK』が発売されていたんですけど、なんでか当時はプレイしていません。いま思い返しても、どうして『SEEK』を避けた理由がわからない……
で、まあ、とにかく『虜』です。
もう、めちゃくちゃ面白い。めちゃくちゃエロい。
調教していくに従い、反応が変わっていくというのがもう最高!
調教SLGというジャンルが本当に本当に大好きになった作品です。
『虜2』発売日には、当時勤めていた会社の定時を迎えた瞬間、ダッシュで近くの電器店まで買いに行った記憶が鮮烈に残っております。買ったあと、会社に戻って残業しましたが、そわそわして仕事に実が入らなかったことまで覚えてますw


そんなわけで、調教SLGというジャンルにおいて、自分に多大な影響を与えたのは『虜』でした。
にもかかわらず、自分が携わることになる『DEEP』は『虜』とは距離のあるシステムでした。


どうしてそうなったかは、また今度語らせていただきます。

新作ゲームの舞台設定

えー、まずは新作調教SLGの告知をごらんくださった皆様、本当にありがとうございます。
すでに過去の人間なので、いまさら反応なんかないんじゃないかとも思っていましたが、当サイトの閲覧数もぐっとあがり、某所でも好意的な反応をいただきましてほっとしております。

で、タイトルの件ですが。

今回制作する調教SLGはあまり制作期間をかけることができないため、舞台設定は既存のものを利用することにしました。
使うのは、過去に書いた「シークレットオークション」という作品です。
特待生として集めた生徒を、夏休みに秘密のオークションにかけて奴隷として売りとばす学園の話なんですが、元々調教SLGの舞台としても使えるという想定で書いたものなので、そのまま使うことにしました。

ただ、登場キャラは小説版とは違い、調教SLGオリジナルになります。

ヒロインは「深井 彩世(ふかい あやせ)」。
深井彩世
調教する側は「俺」です。DEEP以来の名無し主人公です。
彩世は奴隷としてオークションにかけられて、主人公が落札します。
非常にシンプルですねw

なお、オープニングストーリーはお愛想程度しかございませんので、舞台設定を深く知りたい方は小説版の「シークレットオークション」をお読み頂ければと思います。
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